【CASH】高価買取してほしいなら即時換金・即時買取アプリは使うべきではない?その理由を宝石店が解説

即時換金アプリ・即時買取アプリとは?

昨年辺りから「即時換金アプリ」や、「即時買取アプリ」といったワードを耳にするようになりました。これは、今持っている服やバッグなどのアイテムをスマホ一つで簡単に現金化でき、商品を送る前からお金を手にすることが出来るアプリです。

この類のアプリの中で有名なものの一つが「CASH」というアプリでしょう。

2017年6月のリリース直後、「運営会社の想定を超える規模の取引が発生したため、初日にしてサービス停止した」というニュースを覚えている方も多いと思います。

元々は、質屋のビジネスモデルをITに組み込んだ形でスタートしたCASHでしたが、サービス再開後、様々なルール変更を重ね、現在では純粋な買取サービスとして継続しており、そのシステムは後続の即時換金アプリのスタンダードとなっています。

即時換金アプリがサービスを継続できる理由

アイテムが送られてくる前に現金が手に入る即時換金アプリ。これは逆にサービス運営側から見ると、商品が送られてこずに、ただお金をばら撒いただけというリスクを常にはらんでいます。また、一流ブランド品にはコピー品の問題が付き物です。たとえ商品が送られてきたとしても、それがコピー品かどうかは商品が届くまで分からず、それらのリスクを念頭に置いてサービスを構築する必要があります

かつて、フリマアプリで有名なメルカリも、CASHに倣って同じような即時換金の「メルカリNOW」というサービスを展開していましたが、リスクコントロールが出来なかったためか、今年の8月20日、サービス開始から1年も経たない間にサービスを停止してしまいました。

実際、CASHがリリース初日にサービスを停止した理由もそのリスクのせいでした。商品が送られてくる前に3億円を超える現金を支払う申し込みが発生したため、支払い能力のキャパシティを超えてしまったせいです。

それでは、CASHがサービスを再開でき、現在も継続できている理由は何でしょう。

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それは、CASHが様々なルールを用いて、リスクを最大限排除しているからです。一日の支払い金額が1千万円を超えた時点で新規の申し込みをストップすることで、1ヶ月の支払い総額を3億円程度に収める事が出来ます。また、1点のアイテムの査定金額の上限を2万円までとする事で、組織的な不正利用者の参入を防いでいます。また、ユーザー評価制度を導入した事で、継続的な不正利用も不可能にしました。

そして何より重要な理由をCASHの運営会社代表が述べています。

あと、1日で多額の現金が出ていくなんてビジネスとして成り立つのかというご心配もありましたが、収益を確保できると踏んだのも再開した理由の1つです開始直後に運営停止・炎上した「CASH」が再開:日経ビジネスオンライン

即時換金アプリはどこから収益を得ているのか?

CASHは、サービス開始当初は質屋のビジネスモデルを取り入れた買取サービスでした。どういう事かというと、アイテムを査定してもらい、現金を受け取ったユーザーは2ヶ月以内にアイテムをCASHに送るか、受け取った現金を返金するか選ぶ事が出来るのです。そして、返金する事を選んだ場合は、手数料として査定金額の15%を上乗せして返金する必要がありました。

これは形態としては、査定を受けたアイテムを担保に2ヶ月15%の金利で現金を借りる事と同様であり、このシステムがCASHが当初「質屋アプリ」と呼ばれた所以です。

そしてこの時点で、CASHは2種類の収益源を確保しています。現金をユーザーに支払った後、アイテムが送られてきた場合はそれを中古市場で売却して買取金額との差額を利益とする方法と、アイテムを送らず返金を選んだ場合は支払った金額の15%を上乗せする事で利益とする方法の2通りです。

しかし、CASHはあくまで買取業としてサービスを運営しているため、その辺りのグレー性に対する批難を受けてか、サービス再開と同時に、この返金システムを丸々削除して純粋な買取サービスとなりました。これは同時に、CASHは返金手数料という収益源を失った事を意味します

つまり現在、CASHのアプリ収益源は買い取ったアイテムを中古市場に売却する差額のみとなります。そのため必然的に、一般的な中古市場での流通価格より低く買い取らざるを得ません

また、即時買取アプリの査定は、アイテムの種類ブランドの種類アイテムの状態によって一律に機械的に算出されます。このような査定システムでは、生きた相場である中古市場での適正価格を正確に算出することはまだまだ難しく、リスク回避のため査定金額はさらに低くなるでしょう

また、CASH運営会社代表はこうも述べています。

あと、我々も念には念を入れており、全体の約3割の人が取引に応じない、つまり荷物を送らないし返金もしない人が発生したとしても採算が取れるようビジネスモデルを組み立てています開始直後に運営停止・炎上した「CASH」が再開:日経ビジネスオンライン

これはつまり、3割の不正なユーザーによって発生しうる損害を、残りの7割の正当なユーザーから得られる利益で補えるように予めシステムされているという事で、必然的に全体の買取査定額はさらに抑えられざるを得ません

つまり、適正な価格でアイテムを売りたいと考えている人にとっては、即時買取アプリ・即時換金アプリは選択肢に入れるべきではないと言えます

それでも即時換金アプリが利用されるのは何故か

ここまで述べたような話は、何かしらビジネスに携わった事がある人ならば簡単に想像が付く事かと思います。それでもいまだに即時買取アプリがサービスを続けているということはつまり、収益を上げられるだけの利用者が存在するという事です。

何故、明らかに適正買取価格より低くても即時買取アプリを利用するのか?––それは恐らく、「即時買取」の「即時」というスピード感、そしてスマホ一つで全てが終わるという「お手軽さ」に魅力を感じる人が多いからでしょう。

合理性、効率化を追い求める現代人が、その利点を得るためなら多少買取価格が低くても構わないという考えになるのも理解できます。査定金額2万円までという、ブランド品の買取価格としては低額な上限も、買取価格を犠牲にしているという感覚を和らげる要因になっているのではないでしょうか。

しかし実際のところ、その即時性」「お手軽さ」を得るために、一体どれだけの金額を犠牲にしているのでしょうか?

ここでいくつか、ディアスワタナベで過去にお買い取りさせていただいた商品を即時買取アプリ(ここではCASHを使用しましたがどれも似たような結果になるかと思います)で査定し、どのような結果となるか調べてみました。

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ルイヴィトン ダミエ ヴェローナPM

まずはこちらのヴィトンのバッグから。ディアスワタナベが7万円強でお買い取りしたこちらの商品を、即時買取アプリを使って査定したところ…

査定金額9,700円でした。

続いてはこちらの商品。

シャネル キャビアスキン バニティバッグ

こちらは、ディアスワタナベが4万円弱でお買い取りさせていただきましたが、即時買取アプリで査定してみると…

査定金額6,800円となりました。

最後にこちらの商品。

ルイヴィトン モノグラム パラス サフラン

ディアスワタナベが12万円強でお買い取りさせていただいたこちらの商品ですが、即時買取アプリでは…

査定金額9,700円となりました。上限の2万円にすら全く届いていません。

ちなみに、アイテムのカテゴリー、ブランド、コンディションの内、コンディションについては以下の画像のように4段階評価から選ぶようになっています。

星3つはタグの付いた新品ということなので、今回の調査は全てその下の星2つを選んでいますが、試しに三番目のヴィトンのバッグを星3つで査定してみたところ…

14,500円と少し上がりましたが、先ほども述べた通り、当店はこの商品を12万円以上でお買い取りさせていただきました

これほど即時換金アプリの買取価格が低くなるのは、主にその査定システムのせいです。先ほど述べた通り、即時換金アプリではアイテムのカテゴリーブランドコンディションの選択によって一律で買取価格が決まります

当店が4万円弱でお買い取りさせていただいた二番目のシャネルのバッグは、本来の種類はバニティバッグですが、即時換金アプリにはそのカテゴリーはありません。そこで、上記の調査では、近いと思われるポーチを選びました。試しに、カテゴリーを「ミニハンドバッグ【レザー】」で査定したところ、9,000円という結果になりました。

このように、本来はもっと細分化されるべきカテゴリーを大まかにしているため、査定に無理が生じています。

そして、ブランド品の価値は、高級品ゆえの丁寧な作りももちろんですが、ブランド品としてのネームバリューも多大に含まれています。さらに、同じブランドだから同じネームバリューと言うわけではなく、シリーズやカラー、製造年月などによっても価値が大きく異なります。それらをひとまとめに同じカテゴリー、それもシリーズやカラーではなく「商品の種類」という大雑把なカテゴリーでくくっていては適正な査定は出来るはずがありません

ディアスワタナベは新品のジュエリーショップのため、買取サービスで利益を追い求めていません。そのため、大体の商品において普通の買取店よりも買取価格は高いと思います。その点を抜きにしてもこの差はあまりに大きいと感じます。

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これだけの差を見て、そこまでして「即時性」「お手軽さ」を得る必要は無いと感じた方は、是非一度ディアスワタナベの無料査定をお試しください。何より、ディアスワタナベの買取サービスもそれなりに「即時性」も「お手軽さ」もありますよ

アイテムを持ってご来店いただければ、その場で(本当に目の前で)査定させていただき、金額にご納得いただければ即現金にてお支払いさせていただきます。もちろん金額にご納得いただけなくても、キャンセル手数料など一切の金額は発生しません。必要なものは売りたいアイテム(と身分証明書)だけです。スマホすら必要ありません。

どうでしょう?十分、「即時的」で「お手軽」では無いでしょうか?

また、宅配買取の場合も、ディアスワタナベ買取サイトからお申し込みいただければ、商品をこちらに送っていただくための封筒などを含めたキットをお送りさせていただきますので、そちらを使って商品を送っていただいた後は査定結果を待つだけで良いのです。集荷は宅配業者が自宅まで伺いますので、家から出る必要はありません。そして金額にご納得いただければ即日振り込ませていただきます

そして何より、ディアスワタナベは「適正」で「買取専門店以上」の高価買取が可能です

ここまでの説明をお読みいただき、少しでも魅力を感じていただけたならば、是非一度、無料査定をお試しください。心を込めてご対応させていただきます。

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ディアスワタナベの

代表取締役 渡辺 泰治

お陰様で創業19年

代表取締役 渡辺 泰治 写真

宝石卸業、宝石小売業へ16年間勤めた後、2006年に新品宝石専門店「ディアスワタナベ」を創業致しました。

創業当初より、長年培った知識と経験を生かしたディアスワタナベ独自のサービスとして、「貴金属の重さの値段だけでなく、宝石の価値をつけての買取」ができないかという想いがありました。

その想いから、中古市場の相場などリサイクル業界について学び、高価買取を行うために必要な再販ルートの開拓にも力を入れてきました。

その結果、旧来の宝石店のように新品販売だけで完結するのではなく、循環型のリサイクルを取り入れたハイブリッド店へと進化させ、「新品販売買取中古品の販売/リフォーム・メンテナンス」 まで、世代を超えて受け継がれる宝石に関する、あらゆるご相談を承っております。

当店の買取サービスでは、世界相場と連動した独自のシステムを利用して、常に変動する中古相場に合わせた最高値買取を実現しています。
お陰様でこれまで、「宝石を高く買ってほしい」というたくさんのお客様にご利用いただいています。

私が宝石買取に力を入れている理由は、「ディアスワタナベ」というお店を知っていただくきっかけ作りの他に、宝石専門店の責務として、売りっぱなしではなく、お買取まで含めたあらゆる面で、ジュエリーを手にした皆様のお役に立つことを目標としているからです。

また現在では、海外ブランドバッグの輸入販売業務で得たブランドの真贋鑑定力と、国内・海外の再販ルートの確保により、ブランド品の高価買取にも力を入れています。

金・プラチナ・ジュエリー・ブランド品等のお買取・リフォームのご要望がございましたらお気軽にご相談くださいませ。